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サンシャワーシンドローム 22

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 黙ってビールを喉に流し込んだ。相変わらずのバンコク、曇った夜空は低く、しかし広い。熱気が市場を、人々を息苦しくさせる。どちらを向いてもそこには人がいた。彼らは皆生きており、僕と同じで一人だった。ナマズも、クラサも、ソムセークも一人じゃないことはなかった。皆が平等に、孤独を酒で埋めていた。その人らの声がだんだん大きくなって市場を埋め尽くし、熱され淀んだ空気の中を振動していた。クラサはまた元のように鰐の話を始めた。鰐の肉を売っている屋台が大学にあるらしい、どうやらその味は鶏に似ている。だが、誰がその肉が水トカゲのものではなく鰐のものだと見分けることがあるだろうか、ヒア!俺たちは鰐ではなく水トカゲの肉を食わされるんだ、残酷で下品なこの世界は面白い。最低だ、とソムセークは言った。酒を飲んだ彼女のTシャツは胸元に汗が弧を描いていた。ナマズは髭を触りながら星を探していた。全く曇った空に星はないが、彼は星を探していた。六本目のビール瓶が運ばれ、クラサはついでにラムを頼んだ。ラム酒の小さな瓶が木の机に並んだ。ナマズが煙草を吸い始めた。それで僕とソムセークは席を立ってしばらく歩くことにした。彼女は観光客向けに売られている石鹸の屋台で立ち止まり、その中の一つを手に取り、もっとタイっぽい匂いになりなよと言いながら僕に買ってくれた。