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ともに浮かべば肺、満ち!

2021

まさに夢についての話。夢は意識の無差別な現れで、そこには昔の亡霊がたくさん歩き回っている。落とし穴だらけの場所を不安を忘れ歩いていけるのも夢の特権だ。時々それは大げさに光ったり、嫌なくらい鮮やかになる。そして最後はブルブルと震えながら醒めていく。

この小説を書いた時、僕の目はすごく冴えていた。どこへでも行けるような気がして、2019年の12月中旬に筆をとり、夜な夜な書き続け1ヶ月もしないうちに完成してしまった。元来書くのがとても遅い人間なので、すごく冴えていた気がする、自分でも驚いた。無論、僕自身はまだどこへも行けていないわけだが、地図は広く開放された。文字が弾んでいて息繼ぎが要らない、自分にとって理想の小説になった。